1. 環境負荷の低減
1)客室内ペットボトル入りミネラルウォーターの提供廃止とウォーターサーバーの設置
2022年11月より、客室内に設置していたペットボトル入りミネラルウォーターの提供を廃止し、各客室フロアに24時間ご利用いただける、浄水型のウォーターサーバー(常温水および冷水)を導入。
年間約17万本(*2018年当ホテル提供実績)のペットボトルごみを削減できる見込みです。
2)多量のリネン類の洗濯における「洗剤による水質汚染」の防止およびCO₂排出の削減の一環として
連泊でのご宿泊をされるお客様を対象に、カードによる意思表示をもとにベッドリネン(シーツや枕カバー)、タオル類の交換不要のご協力をいただいております。
また、すべての客室の水栓とシャワーに環境に配慮した節水装置を設置しており、水使用量を削減しております。


3)客室内シャワー用節水装置の設置によるCO₂排出の削減
2023年10月より一般社団法人日本節水協会会員の節水事業者の節水装置を導入し、上/下水 供給/処理設備運用にともなうCO₂排出およびホテル施設の温水利用によるエネルギー消費CO₂排出削減の見える化が可能となりました。
節水装置で水量を削減することで水を有効活用するとともに、お湯を生成するエネルギー量が少なくなり、CO₂排出量の削減活動に貢献しています。
4)館内省エネの実施
エントランスと19階の天井照明、20階の一部天井照明、客室階廊下の照明、バックスペースの照明にLED電球を使用しております。また、客室のカードキーによる照明点灯と深夜・早朝のエレベーター間引き運転を実施し、バックスペースではこまめな消灯を励行、階段にはセンサーライトを導入しております。
5)収集ボランティアへの参加
2010年7月より客室内、ホテル従業員スペースにおいてペットボトルのキャップ回収を実施し、NPO法人 エコキャップ推進協会への送付を継続しております。
*送付累計:2,515,878 個 (2025年7月現在)
*エコキャップ推進協会が取り組むエコキャップ運動は、リサイクルの促進、CO₂削減、発展途上国への医療支援、および障がい者・高齢者雇用促進を目的としています。
6)プラスチック資源循環促進法への取り組み
【ホテル直営レストラン、ラウンジ、宴会・会議室】
プラスチック製ストローの使用を廃止し、紙製品を導入しております。
紙製のテイクアウト商品の容器やテイクアウト用の木製カトラリーに変更しております。
【客室アメニティ】
特定プラスチック使用製品の導入に向けて、準備を進めております。
7)東京産野菜の使用による、カーボンニュートラル等の環境負荷軽減への取り組み
地産地消の観点から、料理長 石川 篤志が2020年頃より東京産野菜に着目。
料理長をはじめとする調理スタッフ、および料飲サービスが生産地に足を運び、種の植え付けや収穫のお手伝いを通じて生産者との絆を深めています。
主な生産地
立川市 カラフル野菜の小山農園、練馬区 清水農園、立川市 荻田園、八王子市 河井農園、清瀬市 横山園芸、三鷹市 天神山須藤園、三鷹市 田辺農園、清瀬市 なみき農園、日野市 Neighbor's Farm、三鷹市 森屋農園、立川市 伊藤養鶏所
地産地消や食材へのこだわり
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新たなチャレンジとして、2023年よりホテル内の営業外スペースを利用し、土を一切使わずLED照明を使用した水耕栽培でスイートバジルを育て、パンの製造やソースなどで提供しています。
8)ユニフォームのリサイクル
従業員が着用するユニフォームのリニューアルに伴い、役目を終えたユニフォームを廃棄処分せずに、株式会社JEPLANが提供するユニフォームの回収とリサイクルのプラットフォーム「BRING UNIFORM™」を採用し、2023年9月にユニフォーム約690kgをリサイクル。回収されたユニフォームは、新たな服や資源に生まれ変わります。
*BRING UNIFORM™とは:
(株)JEPLANが運営。企業の不要になったユニフォームを回収しリサイクルをするプラットフォームです。
回収したユニフォームは、服のポリエステル原料やその他の資源等にリサイクルしています。
なかでもポリエステル100%のアイテムの一部は、JEPLAN独自のケミカルルサイクル技術「BRING Technology™」を用いて、再生ポリエステルにリサイクルしています。
不要になったユニフォームを新たな衣類等の原料に生まれ変わらせ、CO₂の排出削減と資源循環を実現します。
9)宮城県女川町の未利用魚の活用および商品化
2016年から“食”を通して宮城県女川町と交流を深めています。
昨今の温暖化の影響で、海水温の上昇などの海洋環境の変化により女川町でも、魚種がかわり今まで漁獲が少なかったイワシが大量に水揚げされるようになったとの相談を受け、サザンタワーダイニングでは、2024年8月~9月に「女川フェア」を開催。
定置網に大量にかかりほとんどが食用とされていない
“イワシ”、養殖の牡蠣についてしまい二次加工されずに廃棄されている
“ムール貝”、珍味などで物産品とされていながら大量に残ってしまう
“ホタテの紐”をコースメニューのブイヤベースのスープや具材に使用。
規格外で出荷ができないなど、様々な理由による「未利用魚」を余すところなく調理しお客様においしくお楽しみいただきました。
フェア終了後も未利用魚介を調理し、商品化することを継続。無駄のない調理法にてホテルのゴミの排出量を抑え、食品廃棄物の低減や資源循環への取り組みに貢献しています。
写真)女川漁港で獲れたホヤ、帆立、牡蠣、ムール貝、白身魚、タコなど、魚介の旨みたっぷりの
「明日への希望 ブイヤベース」

